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自分の転職活動は、有効求人倍率という指標に1件も入っていなかった

著者:SecBilly 公開 2026-09-20

セキュリティ職に103社応募して、内定は3社でした。落ちた100社について、市場のせいだったのかを公的統計で調べました。

結論は「この統計では判定できない」です。自分の応募は、この指標が数えている範囲の外にありました。

この記事の要点

使った数字

内閣府「景気動向指数」の個別系列、有効求人倍率(除学卒)です。原系列は厚生労働省「職業安定業務統計」になります。

除学卒は、新規学卒者を除くという意味です。求職者1人あたり何人分の求人があるかを示します(ハローワークの求人は1件の求人票が複数人を募集するため、件数ではなく人数で数えます)。

ただしこれはハローワークで扱った求人・求職の数字です。限界は後ろにまとめました。

応募したときの水準

時期有効求人倍率
2023年9月1.30
2023年10月1.30
2023年11月1.28

3か月平均で 1.29 です。応募期間は2023年9月13日〜11月14日なので、この3か月にまたがります(その記録)。

1.29 はどのくらいの水準か

有効求人倍率で意味を持つ基準は 1.0 です。求人と求職がちょうど釣り合う点で、これを上回れば求人のほうが多いことになります。

1.29 は 1.0 を上回っています。240か月(2006年8月〜2026年7月)で見ると、1.0 を下回った月が72か月ありました。

ただし1.29 を上回った月は66か月。つまり応募時は、上位28%の水準でした。

時期
最高2018年9月1.64
応募時2023年9〜11月1.29
最新2026年7月1.18
最低2009年8月0.42

求人が求職を上回る水準ではあったが、ピークからは離れていた。それが当時の位置です。

その後も下がり続けている

年平均で並べます。

平均
2023年1.31
2024年1.25
2025年1.22
2026年(7月まで)1.18

毎年下がっています。応募時の 1.29 から最新の 1.18 まで、8.5%の低下です。

★ 自分の応募は、この統計に1件も入っていない

ここが一番大事なところでした。

有効求人倍率が数えているのは、ハローワークで扱った求人と求職です。民間の職業紹介は含まれません。

自分の応募はどうだったか。経路を分類できた91社の内訳です。

約8割がエージェント経由でした(その記録)。そしてハローワークに求職登録をしていません。

つまり、求職者としての自分は、この統計に1件も計上されていません。市場の水準を調べたつもりが、自分が通った経路とは別の場所を測っていたことになります。

だから「市場のせいか」は判定できない

統計で分かったのは、全職業・ハローワークベースの水準までです。分からないのはこの3つです。

今回使った系列は全国計の一本で、職業別の内訳がありません。

分からないことは、市場のせいだという説明にも、その否定にも使えません。

判定材料になったのは、手元の記録のほうだった

代わりに材料になったのは、自分で取っていた記録です。

不採用の理由が記録できた76社のうち、79%が「経験不足」でした。返ってきた文面のひとつは「5年以上の経験がない」です。

※ 不採用は100社なので、24社は理由が分かりません。この79%は「理由が返ってきた範囲での79%」です。

求人倍率の水準と、経験年数の要件が連動するかどうかは、この統計では分かりません。ただ、手元に残っているのは経験不足という理由のほうでした。

まとめ

市場を調べたつもりが、自分がいた場所を測っていない指標だったというのが、今回いちばんはっきりしたことです。

出典

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SecBilly

フルスタックエンジニアを10年、そこから情報セキュリティへ1年、現在は GRC 全般。 情報処理安全確保支援士(RISS)と CISA は学習中です。勤務先は公開していません。

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