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AIに記事を書かせたら、7本の記事に事実でない記述が9件入っていた
このサイトの記事はAIに書かせています。公開前のレビューで止まった「事実でない記述」が、記録に残っているだけで9件あります。7本の記事にまたがっています。
9件はすべて、公開前に別の文脈で走らせたレビューが止めました。運営者である自分が気づいて止めたものは0件です。
さらに、その「公開前に止める」ための検査そのものが、伏せるはずだった情報を公開していました。
この記事の要点
- 事実でない記述が9件。7本の記事にまたがる
- 9件とも別の文脈のレビューが公開前に止めた
- 自分が気づいて止めたものは 0件
- 公開前の検査そのものが、伏せる情報を公開した
- 見つけたのはその検査ではなく、別作業のレビュー
なぜAIに書かせているのか
理由は学習です。AIがどこまでできるのか、何ができるのか、どう使うのが良いのかを知るために始めました。
始める前、AIの出力をどのくらい信用していたか。5割程度です。
いまは上がりました。ただし条件がつきます。ハーネスやプロンプトをしっかり組まないと、やり直しが増えます。
7本の記事で、事実でない記述が9件出た
9件の中身をそのまま置きます。どれも公開前に止まったので、サイトに載ったものはありません。
| AIが書いたこと | 何が間違っていたか |
|---|---|
| 「猶予0か月」 | 元の回答は知らされ方の話。時期ではない。実際は2か月 |
| 「個別に呼ばれて説明されたのではなく」 | 場面の創作。誰も言っていない |
| 「実技で落ちた回の中身もこの周辺」 | 別々の2つの回答を因果でつないだ |
| 「日系はそもそも面接まで進んでいない」 | 同じサイトで公開済みの数字と矛盾していた |
| 「5年で折り返す」 | 3職種のうち1つだけを見た結論。自分に近い職種は逆の形 |
| 「経験者歓迎」「実務経験のある方」 | 求人票の文言の創作。鉤括弧つきで出した |
| 「統制を整備した」「レビューの流れを作った」 | やったと言っていない業務 |
| 「報酬があるのに勧めない=誠実」 | 収益を捨てていないのに、捨てたように見せた |
| 「市場のせいにはできない」 | その統計が言えるのは判定不能まで |
いちばん危なかったのは、曖昧な答えが数字になったとき
9件のうち1件だけ、性質が違います。
元になった自分の回答は「全体会議で」でした。部署の解体をどう知らされたか、という知らされ方の話です。
AIはこれを時期の話として読み、「猶予0か月」という数字を作りました。
あとで確認したら、実際は2か月でした。いまの記事は2か月・1か月・3か月と直してあります。
なぜこれが危ないか。ほかの8件も、資料に当たらないと分かりません。違うのは、数字は当たろうと思うきっかけ自体が生まれないことです。
検証の仕組みそのものが、伏せる情報を公開した
このサイトには公開前の検査があります。書いてはいけない語(過去の勤務先名、本名、連絡先、学歴)が原稿に混ざっていないかを機械的に見るものです。
起きたことを順に書きます。
- AIが検査スクリプトに、禁止語のリストを直接書き込んだ
- AIが、gitの管理から外したので外には出ないと判断した
- 使っているホスティングは、gitの管理対象ではなく作業ディレクトリをそのままアップロードする
- 結果、検査スクリプトが公開URLで誰でも取得できる状態になった
伏せたかった固有名詞が、一箇所にまとまった形で置かれていたことになります。個別に伏せてきたものが、一覧の形で一度に出ることになります。
いまはリストをリポジトリの外に出し、配信の除外設定にも入れてあります。リストが見つからないときは、検査が通過ではなく失敗するようにしました。
その検査は、自分の漏洩を素通しさせた
見つけたのは、その検査ではありません。
別の目的でAIにサイトレビューをさせていたときに見つかりました。
漏洩を止めるために作った検査が、自分自身の漏洩を検知しませんでした。検知したのは、まったく関係のない作業です。
GRCの言葉では「検証の風化」
ここからは本業に寄せます。自分はGRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)を担当しています。
この件はどういう類の失敗か。検証の風化だと考えています。
検査は、作った時点では設計として正しかった。壊れたのは前提のほうです。「gitの管理から外せば外に出ない」という前提が、配信の仕組みと噛み合っていませんでした。そして検査そのものは点検されませんでした。
仕事の統制の検証と、どこが同じか
AIの出力を検証することと、仕事で統制を検証することは似ているか。似ています。ただし細かくはしていません。
似ているのは、レビューを回しつつ本当に問題がないかを疑うところです。
似ていないのは、プライベートでやっているのは開発寄りの作業だという点です。
証跡として何を残すか
このサイトの別の記事で、「動いています」では通らない、記録で示せるかが問われる、と書きました。AIの出力にも同じことが言えます。
実際にやっているのは2つです。
- 必ず証跡や参考記事を出してもらう
- 同時に別でQAなどを走らせて、その結果を見る
それらしい文章が出てきたことは、根拠になりません。
レビューが無ければ、9件とも公開されていた
事実でない記述が9件出たことをどう思ったか。想定内でした。
自分が気づいて止めたものはあるか。ありません。基本的にそこはAIで自動化すると決めていたからです。
では、レビューが無かったら公開されていたか。
されていました。
9件が止まったのは、書いたAIが賢かったからではありません。文脈を分けて、公開前に別のレビューに見せたからです。その1工程を外していたら、止める仕組みは残っていません。
まとめ
- 事実でない記述が 9件。7本の記事にまたがる
- 9件とも別の文脈のレビューが公開前に止めた。自分が止めたものは 0件
- いちばん危ないのは、曖昧な答えが数字の形になったとき。疑うきっかけが無い
- 公開前の検査そのものが、伏せる情報を公開した。見つけたのは別作業のレビュー
- GRCの言葉では検証の風化。検査は作った時点では正しく、壊れたのは前提のほう
AIに文章を書かせる人へ、1つだけ挙げるなら。
必ず、簡単でいいからレビューをする。そのうえで、別で決まり事やQAをチェックする機能を作る。
やらせてよかったことも書いておきます。自分のスキルの棚卸しができたこと、自分の弱点が把握できたこと、AIをどう使うべきかの理解が進んだことです。
この記事もAIが書き、公開前に同じレビューを2回通しました。どちらの回でも、事実でない記述が見つかっています。それでも、残っていない保証はありません。
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