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セキュリティ・クラウド・AI系イベント22件の公式ページに、採用の案内は無かった。懇親会があるのは12件、無料は13件

セキュリティ・クラウド・AI系のイベント24件の公式ページを開いて、転職に関わる4つのことを調べました。採用ブースや採用枠の案内があるか、懇親会があるか、参加費はいくらか、社会人が個人で申し込めるか、です。
ページを読めたのは22件でした。採用ブースや採用枠を書いていたページは0件で、「リクルーティングの場ではなく」と書いた会が1件ありました。懇親会があるのは22件中12件、本体の参加費が無料なのは13件です。
筆者は2023年の転職活動で、イベントには一度も行っていません。イベントが転職の入口として案内されているのかを、2026年10月14日に公式ページを読んで数えました。体験ではなく、数えた記録です。
この記事の要点
- 公式ページを読めた22件で、採用ブース・採用枠の案内は0件
- 「リクルーティングの場ではなく」と明記した会が1件(Security-JAWS)
- 懇親会の案内があるのは22件中12件。うち4件は別料金だけ
- 本体の参加費は無料13件、有料8件、未発表1件
- 個人の参加を明記したのは5件。企業の客が対象と明記が1件
使った数字
- 各イベントの公式サイト。トップページだけでなく、参加案内・FAQ・スポンサー募集・タイムテーブルを1件あたり5〜16ページ読んだ。参照日は2026年10月14日。引用の出典ページは、引用した文の近くにリンクを置いた
- 対象の24件は、編集側で思いついた名前を並べたもの。選び方に基準はなく、国内のイベント全体を代表する標本ではない。全件を記事末の表に載せている
- 数え方:ページに書いてあることだけを数えた。「記載なし」は、そのイベントに無いという意味ではなく、公式ページに書いていないという意味
24件のうち、2件はページを読めませんでした。PacSec は公式サイトに接続できず、Microsoft AI Tour は2026年の東京開催分のページが見つからず、次回「2027年4月15日」の案内だけでした。以下の数字は、読めた22件を分母にしています。
22件の中にも注意が要るものがあります。JNSA の Network Security Forum は2026年版が載っておらず、2025年1月の回を記録しました。OWASP Japan は2026年1月の回を記録し、申込先の Doorkeeper に次の予定は載っていません。SECCON は本番(SECCON 15)が2027年2月で参加費が未発表なので、2026年2〜3月に開かれた SECCON 14 電脳会議のページも読んでいます。ISC2 Japan Chapter と ISACA 東京支部は、支部独自の2026年の大会ページが見つからず、共催イベント(ISC2 SECURE Japan 2026、ITGI Japan 設立20周年記念カンファレンス)を記録しました。
採用の案内は、22件中0件だった
スポンサー募集・出展案内・FAQ まで読んで、採用ブース・ジョブボード・キャリア相談のような来場者向けの採用の案内を探しました。書いていたページは0件です。
逆の記載が1件ありました。Security-JAWS の参加案内に「本活動はリクルーティングの場ではなく交流や情報交換の場です」とあります。
「人材」「就職」が出てくるページ
「人材」や「就職」という語が出てくるページはありましたが、どれも来場者の採用ではありませんでした。
CODE BLUE は、学生スタッフの募集ページに「サイバーセキュリティ業界への就職に繋がったり」とあります。学生スタッフの話で、来場者向けではありません。チケットの説明には「企業による展示ブースなど」とあり、ブース自体はあります。
Japan IT Week 秋は、情報セキュリティ EXPO の来場案内に「セキュリティ人材・教育などが代表的な出展分野です。」とあり、同時開催に「IT人材不足対策 EXPO」があります。出展する企業の分野の話で、来場者の採用ではありません。
SECCON 14 電脳会議(2026年2〜3月)は、プログラムに「【学生限定】NECセキュリティスキルチャレンジ(CTF)」があります。学生限定の CTF で、来場した社会人向けの採用案内ではありません。
NCA Annual Conference は、協賛案内に「幅広いセキュリティ実務者との接点形成」とあります。協賛企業向けの特典の説明です。
AVTOKYO は、スポンサーページに「企業スポンサーを持たず」とあります。企業スポンサーを取らない方針で、ブースの有無はページから分かりません。
この記事の見方
ここからは出典ではなく、この記事の見方です。公式ページに書いていないことは、会場に無いという意味ではありません。スポンサー企業のブースに採用担当がいるかどうかは、ページからは分かりません。分かるのは、どのイベントも「採用」を来場者への売り文句にしていないということだけです。
懇親会があるのは12件。4件は別料金だけ
懇親会・ネットワーキングパーティ・レセプションの案内を数えました。12件にあり、10件は記載がありません。
| 懇親会の案内 | 件数 |
|---|---|
| あり。参加費に含む、または無料の枠がある | 8件 |
| あり。別料金の枠だけ | 4件 |
| 記載なし | 10件 |
内訳です。
- 参加費に含む、または無料(8件):CODE BLUE(カンファレンスチケットのみ)、AVTOKYO、BSides Tokyo(昼の部の「Networking and Door Close」枠)、OWASP Japan(ビアバッシュ)、ISC2 SECURE Japan(アジェンダにネットワーク・レセプション)、AWS Summit(ネットワーキングレセプション)、JAWS DAYS(無料)、Security-JAWS(Zoom 懇親会)
- 別料金の枠だけ(4件):Hardening 10,000円程度、CSS2026(研究会登録会員 9,900円)、JPAAWG 8,000円、ITGI カンファレンスのネットワークセッション 2,000円
BSides Tokyo は、昼の部とは別に夜の部(アフターパーティー)が8,000〜10,000円の別料金です。記載なしの10件は、Security Days、JSAC、SECCON、Interop、Japan IT Week、JNSA NSF、セキュリティ・キャンプ、NCA、Google Cloud Next、AI EXPO です。
記載なしの10件にある近い記述
記載なしの10件にも、近い記述はあります。NCA は「オンサイトでの交流を大切にし」、セキュリティ・キャンプは「交流の時間や場を積極的に設けています」、Japan IT Week は「ネットワーキングの場としても有用」と書いていますが、懇親会という項目はありません。Google Cloud Next には「Dev Night」の案内がありますが、懇親会とは書いていません。
懇親会に出るための最低額
AVTOKYO は公式ページが「ハッカーやセキュリティ技術者のための飲み会」と説明する形式で、会そのものが交流の場です。CODE BLUE のネットワーキングパーティは、カンファレンスチケット(10月14日時点の通常料金98,000円)に含まれ、ビジターチケット(同28,000円)では参加できません。懇親会に出るための最低額が、イベントによって0円から98,000円まで違います。
本体の参加費は、無料が13件、有料が8件
懇親会を除いた本体の参加費です。無料が13件、有料が8件、未発表が1件でした。
| 参加費 | 件数 |
|---|---|
| 無料 | 13件 |
| 有料 3万円未満 | 5件 |
| 有料 ドル建て | 1件 |
| 有料 3万円以上 | 2件 |
| 未発表 | 1件 |
内訳です。
- 無料(13件):Security Days、JSAC、Interop(展示・基調講演)、Japan IT Week(事前登録)、JNSA NSF、Hardening(競技参加)、セキュリティ・キャンプ、NCA、AWS Summit、Security-JAWS、Google Cloud Next、AI EXPO(事前登録)、JPAAWG
- 有料 3万円未満(5件):OWASP Japan 500〜7,000円、JAWS DAYS 2,000円、BSides Tokyo 2,000〜3,000円、ITGI カンファレンス 7,000〜10,000円、AVTOKYO 10,000〜13,000円
- 有料 ドル建て(1件):ISC2 SECURE Japan 非メンバー $150〜200
- 有料 3万円以上(2件):CSS2026 一般 39,600〜58,300円(10月14日時点は直前料金 58,300円)、CODE BLUE 78,000〜128,000円(早期割引は5月31日で終了、10月14日時点は98,000円)
- 未発表(1件):SECCON 15(本番は2027年2月)
無料の13件には条件つきが含まれます。Japan IT Week と AI EXPO は事前登録の期限を過ぎると有料で、Japan IT Week は「有料(5,500円税込)に切り替わります」、AI EXPO は「有料(11,000円税込)に切り替わります」とあります。Hardening は「競技参加そのものは無料です」と書く一方、懇親会費10,000円程度と函館までの旅費・宿泊は自己負担です。セキュリティ・キャンプは「無料(交通費・宿泊費含む)」ですが、次の節のとおり社会人は応募できません。
社会人が個人で申し込めるか
参加案内と FAQ から、所属に関する記載を6つに分けました。
| 所属の記載 | 件数 |
|---|---|
| 「どなたでも」「不問」など、個人の参加を明記 | 5件 |
| 明記ではないが、個人で申し込める根拠がページにある | 2件 |
| 企業の客が対象と明記 | 1件 |
| 社会人は対象外 | 1件 |
| ビジネス来場者を想定すると明記 | 2件 |
| 記載なし | 11件 |
明記している会
5件です。OWASP Japan は「スキル/役職/業種/国籍/性別/年齢ぜんぶ不問」、JNSA は「サイバーセキュリティに興味のある方どなたでも」、NCA は「NCA加盟・未加盟を問わず、どなたでもご参加いただける」と書いています。BSides Tokyo は「セキュリティに関心を持つすべての人に開かれた場」、Hardening は「学生も社会人も募集します」です(Hardening は選考あり)。
根拠はあるが明記ではない2件は、JAWS DAYS(「職種や業態・会社規模を問わず」、名刺が無ければ「会社名(あれば)」)と AWS Summit(FAQ に、バッジの受け取りは「政府発行の写真付き身分証明書(または名刺)」で可)です。CSS2026 の「一般」料金区分と、ISC2 SECURE Japan の「メンバー・非メンバーを問わず」は、所属企業の有無の話ではないので、記載なしに入れています。
逆の例が Google Cloud Next Tokyo で、FAQ に「Google Cloud 製品の導入を検討されている企業のお客様が対象となります。」「競合他社様からのご参加はお断りさせていただくことがございます。」とあり、登録は勤務先メールアドレスが前提です。学生は学校名と連絡のつくメールアドレスで登録できると FAQ にあります。セキュリティ・キャンプは応募資格に「未就業であること。(会社員でないこと)」とあり、13歳以上22歳以下の学生・生徒が対象です。
AI EXPO の参加ポリシーは入場できる人を「専門家、ビジネス来場者、出展社」などと定め、FAQ は「本展は、商談のための展示会です。」と書いています。Interop は学生の登録を断っていないとしたうえで、「本イベントはビジネスを目的として開催しているため」と書いています。
書いていない会
11件は、確認できた範囲では、メールアドレスの登録やチケット購入で申し込みが進む形です。会社名の必須や競合お断りの記載は、ページ上にありませんでした。ページに書いていないだけで、当日の受付で名刺を求められるかどうかは分かりません。
初心者・学生向けの枠
転職前の人に関わる枠として、初心者向けと学生向けの記載を拾いました。
初心者向けの専用の回があるのは、SECCON Beginners(CTF 未経験者向け勉強会)、mini Security-JAWS 初心者向けウェビナー会、AVTOKYO の初心者向け Warm-up(別会場・別料金 6,000円)です。AWS Summit(「初心者 (レベル 100) からエキスパート (レベル 400) まで」)と JAWS DAYS(「初学者さんから熟練さんまで」)は、初心者も対象に含むと書いています。
登壇未経験者と学生
登壇未経験者向けの枠もあります。JSAC 2027 の CFP は「セキュリティカンファレンスへの登壇経験のない方のCFP応募を歓迎いたします。」とあり、応募者には「当落に関係なくJSAC2027参加権を贈呈いたします。」
学生向けは、CODE BLUE の学生スタッフと U25 の Youth Track、CSS2026 の学生料金、セキュリティ・キャンプ(学生限定)です。Hardening は「近年の参加者の約 2/3 は初挑戦者です。」と書き、2026年の参加者のうち学生は25名でした。
転職を考えている社会人向けと書いた枠は、22件のどこにもありませんでした。
数えた22件の元データ
状況はすべて2026年10月14日時点です。
| イベント | 記録した回 | 本体の参加費 | 懇親会 | 所属の記載 |
|---|---|---|---|---|
| CODE BLUE 2026 | 11月17〜18日 東京 | 有料 78,000〜128,000円(10月14日時点 98,000円) | あり(カンファレンスチケットのみ) | 記載なし |
| Security Days Fall 2026 | 10月21〜23日 東京ほか4都市 | 無料(来場登録制) | 記載なし | 記載なし |
| JSAC 2026 | 1月21〜23日 東京(開催済) | 無料(事前登録、先着400名) | 記載なし | 記載なし |
| SECCON 15 | 2027年2月20〜21日 東京 | 未発表 | 記載なし | 記載なし |
| Interop Tokyo 2026 | 6月10〜12日 幕張(開催済) | 展示・基調講演は無料 | 記載なし | ビジネス目的と明記 |
| Japan IT Week 秋 2026 | 10月21〜23日 幕張 | 事前登録で無料、期限後 5,500円 | 記載なし | 記載なし |
| AVTOKYO 2026 | 11月21日 渋谷 | 有料 前売 10,000円〜、当日 13,000円 | あり(公式が「飲み会」と説明) | 記載なし |
| BSides Tokyo 2026 | 5月16日 東京(開催済) | 有料 昼の部 2,000〜3,000円 | あり。夜の部は別料金 8,000〜10,000円 | 個人の参加を明記 |
| OWASP Japan | 1月27日 渋谷(開催済) | 有料 会場 3,000〜7,000円、オンライン 500円 | あり(ビアバッシュ) | 個人の参加を明記 |
| JNSA Network Security Forum | NSF2025(2025年1月24日) | 無料(事前登録制) | 記載なし | 個人の参加を明記 |
| Hardening 2026 | 10月5〜8日 函館(開催済、選考制) | 競技参加は無料。旅費は自己負担 | 別料金 10,000円程度 | 個人の参加を明記(選考あり) |
| セキュリティ・キャンプ 2026 全国大会 | 8月10〜15日 多摩(開催済) | 無料(交通費・宿泊費含む) | 記載なし | 社会人は対象外 |
| ISC2 SECURE Japan 2026 | 9月1日 品川(開催済) | 有料 非メンバー $150〜200 | あり(レセプション) | 記載なし |
| NCA Annual Conference 2026 | 12月2〜4日 東京 | 無料(事前登録制) | 記載なし | 個人の参加を明記 |
| CSS2026 | 10月19〜23日 浜松+オンライン | 有料 一般 39,600〜58,300円 | 別料金(研究会登録会員 9,900円) | 記載なし |
| AWS Summit Japan 2026 | 6月25〜26日 幕張(開催済) | 無料 | あり(レセプション) | 根拠あり(身分証で受付可) |
| JAWS DAYS 2026 | 3月7日 池袋(開催済) | 有料 2,000円 | あり(無料) | 根拠あり(会社名は任意) |
| Security-JAWS 第42回 | 8月26日 オンライン | 無料 | あり(Zoom 懇親会) | 記載なし |
| Google Cloud Next Tokyo 26 | 7月30〜31日 東京(開催済) | 無料 | 記載なし | 企業の客が対象と明記 |
| AI・人工知能 EXPO 秋 2026 | 11月11〜13日 幕張 | 事前登録で無料、期限後 11,000円 | 記載なし | ビジネス来場者と明記 |
| JPAAWG 9th General Meeting | 11月5〜6日 大手町+オンライン | 無料 | 別料金 8,000円 | 記載なし |
| ISACA 東京支部(共催 ITGI カンファレンス) | 11月17日 五反田+配信 | 有料 現地 10,000円、オンライン 7,000円 | 別料金 2,000円 | 記載なし |
読めなかった2件は、PacSec 2026(公式サイトに接続できず)と Microsoft AI Tour Tokyo(2026年開催分のページが見つからず)です。
この数字で言えないこと
- 「記載なし」は公式ページに書いていないという意味で、会場に無いという意味ではありません。スポンサー企業のブースで採用の話が出るかどうかは、ページからは分かりません
- 24件は編集側で思いついた名前です。国内のセキュリティ系イベント全体の標本ではなく、地方の勉強会や connpass の小さな会は入っていません
- 読んだページ数は1件あたり5〜16ページで、揃っていません。JS で描画される登録フォームは中身を確認できていません
- 2件は2026年版ではなく(JNSA NSF は2025年1月、OWASP Japan は2026年1月の回)、2件は支部独自の大会ではなく共催イベントです(ISC2、ISACA)
- 参加費は2026年10月14日の表示です。早期割引の期限や為替で変わります
- 筆者はこのうちどれにも参加していません。懇親会で転職につながるかどうかは、この記事では言えません
まとめ
- 公式ページを読めた22件のうち、採用ブース・採用枠の案内は0件。「リクルーティングの場ではなく」と明記した会が1件
- 懇親会の案内があるのは22件中12件。4件は別料金の枠だけで、CODE BLUE は10月14日時点98,000円のチケットが要る
- 本体の参加費は無料13件・有料8件・未発表1件。有料は500円から128,000円まで(ドル建て1件を除く)
- 個人の参加を明記したのは5件。根拠はあるが明記ではないのが2件、企業の客が対象が1件、社会人は対象外が1件、ビジネス来場者を想定が2件、記載なしが11件
- 転職を考えている社会人向けと書いた枠は、22件のどこにも無かった
NCA の参加登録と SECCON 15 の参加費が発表されたら、表を直して更新日を本文に書きます。
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