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セキュリティ求人を10件読んだら、6件が必須経験年数を書いていなかった
セキュリティ求人を10件読みました。必須の経験年数を書いていたのは4件です。残りの6件には、何年必要なのかが書かれていません。
不採用理由の最多は「経験不足」で、返ってきた文面のひとつには「5年以上の経験がない」とありました。その5年が、求人票には書かれていないという状態です。
この記事の要点
- 10件中6件が必須経験年数を書いていなかった
- 年収を書いていたのは1件だけ
- 必須資格があったのは0件(資格はすべて「歓迎」止まり)
- 日系1/6・外資3/4。偶然でこうなる確率が約12%で、まだ何も言えない
- これは第1回。毎月10件ずつ数えて、積み上げていきます
なぜ数えることにしたか
103社に応募して、不採用の理由が記録できた76社のうち79%が「経験不足」でした。返ってきた文面には「5年以上の経験がない」というものがあります。
そこで公的統計を調べました。結果は「求人の5年と統計の5年は数えているものが違う」で、答えは出ませんでした。その話は「実務5年以上」を公的統計で調べた記録に書いています。
統計で分からないなら、求人票そのものを数えるしかありません。今回はその1回目です。
数え方
条件を固定しました。変えると前の月と比べられなくなるので、毎月これを繰り返します。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 収集日 | 2026年9月20日 |
| 媒体 | |
| 検索語 | セキュリティエンジニア |
| 勤務地 | 東京 |
| 雇用形態 | 正社員 |
| 投稿日 | 過去1か月 |
新着順に上から開いて、10件になるまで読みました。
飛ばしたもの
- 重複 — 2件
- 職種違い — 0件
セキュリティと関係ない求人は、1件も混ざっていませんでした。
10件中6件が、必須年数を書いていなかった
| 件数 | 必須年数の記載あり | 記載なし | |
|---|---|---|---|
| 全体 | 10件 | 4件 | 6件(60%) |
6件は「経験が必要」という趣旨は書いていても、それが何年なのかは書いていませんでした。
読む側からすると、自分が応募していいのか判断できません。
ただし、未経験可の求人は10件中0件でした。年数が書かれていないことと、間口が広いことは別です。
書いてあった4件
| 企業の種別 | 求人票の言語 | 必須年数 |
|---|---|---|
| 外資 | 英語 | 2年以上 |
| 日系 | 日本語 | 3年以上 |
| 外資 | 英語 | 5年以上 |
| 外資 | 日本語 | 10年以上 |
2年から10年までばらけています。「セキュリティエンジニア」という同じ検索語で出てきた求人です。
日系1/6・外資3/4。この件数では偶然と区別できない
| 件数 | 記載あり | |
|---|---|---|
| 日系 | 6件 | 1件(17%) |
| 外資 | 4件 | 3件(75%) |
表の見た目は割れていますが、日系6件・外資4件です。
10件のうち記載ありの4件が、たまたまこう散らばる確率を計算しました。日系の記載ありが1件以下になる確率は約12%です。8回に1回は偶然でこうなります。
この回の数字は「差があった」ではなく「まだ何も分からない」と読むのが正確です。来月以降、同じ条件で足していきます。
年収を書いていたのは1件だけだった
10件のうち、年収レンジを書いていたのは1件です。その1件も月額表記で、固定残業代を含む形でした。
残りの9件には、年収レンジの記載がありませんでした。
年数も年収も書かれていない。年数のほうは公的統計でも答えが出ませんでした(その記録)。
必須資格はゼロだった
これは意外でした。10件すべてで、必須の資格はありません。
資格の記載自体はありました。CISSP、CISA、情報処理安全確保支援士、GIAC などです。ただしすべて「歓迎」「尚可」「preferred」でした。
自分はいま支援士とCISAを勉強しています。少なくともこの10件では、資格は必須条件として書かれてはいませんでした。
ただし年数と同じで、書かれていないことは「効いていない」ことの証明になりません。
不採用の理由は「経験不足」、求人票に年数は無い
求人票には年数が書かれていない。でも不採用通知には年数が出てくる。
先に断っておきます。今回読んだ10件と、自分が応募した103社は別の集合です。この10件が自分を落としたわけではありません。ここから先はデータではなく推測です。
思いつくのは3つあります。
- 書けば応募が減るので書かない
- 決まった線がなく、案件ごとに判断している
- 年数は通知の定型文で、実際の判断理由は別にある
どれなのかは、求人票からも通知文からも分かりません。分かるのは「読んでも分からない」ということまでです。
この数字の限界
- n=10です。1媒体・1検索語・1か月分の記録でしかありません
- 日系6件・外資4件という内訳も偶然です。狙って揃えたものではありません
- 検索語を「セキュリティエンジニア」にした時点で、英語で出ている求人は拾いにくくなっています。それでも英語の求人票は4件ありましたが、
Security Engineerで検索したら何件になるかは分かりません - 「必須」か「歓迎」かの判定は自分がしています。書き方が曖昧な求人では、判断が分かれます
ひとつだけ決めているのは、条件を変えないことです。同じ条件で毎月10件ずつ数えます。
まとめ
- セキュリティ求人10件のうち、6件は必須経験年数を書いていなかった
- 年収を書いていたのは1件だけ
- 必須資格は0件。資格はすべて「歓迎」止まりだった
- 日系1/6・外資3/4。偶然でこうなる確率が約12%あり、差とは言えない
- 不採用理由の最多は「経験不足」。うち1件は年数を挙げていたが、求人票側に年数は無い
第1回です。毎月同じ条件で10件ずつ数えて、数字が溜まったら書き直します。n=10で言えることは、ここまでです。