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セキュリティ求人を10件読んだら、6件が必須経験年数を書いていなかった

著者:SecBilly 公開 2026-09-20

セキュリティ求人を10件読みました。必須の経験年数を書いていたのは4件です。残りの6件には、何年必要なのかが書かれていません。

不採用理由の最多は「経験不足」で、返ってきた文面のひとつには「5年以上の経験がない」とありました。その5年が、求人票には書かれていないという状態です。

この記事の要点

なぜ数えることにしたか

103社に応募して、不採用の理由が記録できた76社のうち79%が「経験不足」でした。返ってきた文面には「5年以上の経験がない」というものがあります。

そこで公的統計を調べました。結果は「求人の5年と統計の5年は数えているものが違う」で、答えは出ませんでした。その話は「実務5年以上」を公的統計で調べた記録に書いています。

統計で分からないなら、求人票そのものを数えるしかありません。今回はその1回目です。

数え方

条件を固定しました。変えると前の月と比べられなくなるので、毎月これを繰り返します。

項目
収集日2026年9月20日
媒体LinkedIn
検索語セキュリティエンジニア
勤務地東京
雇用形態正社員
投稿日過去1か月

新着順に上から開いて、10件になるまで読みました。

飛ばしたもの

セキュリティと関係ない求人は、1件も混ざっていませんでした。

10件中6件が、必須年数を書いていなかった

件数必須年数の記載あり記載なし
全体10件4件6件(60%)

6件は「経験が必要」という趣旨は書いていても、それが何年なのかは書いていませんでした。

読む側からすると、自分が応募していいのか判断できません。

ただし、未経験可の求人は10件中0件でした。年数が書かれていないことと、間口が広いことは別です。

書いてあった4件

企業の種別求人票の言語必須年数
外資英語2年以上
日系日本語3年以上
外資英語5年以上
外資日本語10年以上

2年から10年までばらけています。「セキュリティエンジニア」という同じ検索語で出てきた求人です。

日系1/6・外資3/4。この件数では偶然と区別できない

件数記載あり
日系6件1件(17%)
外資4件3件(75%)

表の見た目は割れていますが、日系6件・外資4件です。

10件のうち記載ありの4件が、たまたまこう散らばる確率を計算しました。日系の記載ありが1件以下になる確率は約12%です。8回に1回は偶然でこうなります。

この回の数字は「差があった」ではなく「まだ何も分からない」と読むのが正確です。来月以降、同じ条件で足していきます。

年収を書いていたのは1件だけだった

10件のうち、年収レンジを書いていたのは1件です。その1件も月額表記で、固定残業代を含む形でした。

残りの9件には、年収レンジの記載がありませんでした。

年数も年収も書かれていない。年数のほうは公的統計でも答えが出ませんでした(その記録)。

必須資格はゼロだった

これは意外でした。10件すべてで、必須の資格はありません。

資格の記載自体はありました。CISSP、CISA、情報処理安全確保支援士、GIAC などです。ただしすべて「歓迎」「尚可」「preferred」でした。

自分はいま支援士とCISAを勉強しています。少なくともこの10件では、資格は必須条件として書かれてはいませんでした。

ただし年数と同じで、書かれていないことは「効いていない」ことの証明になりません。

不採用の理由は「経験不足」、求人票に年数は無い

求人票には年数が書かれていない。でも不採用通知には年数が出てくる。

先に断っておきます。今回読んだ10件と、自分が応募した103社は別の集合です。この10件が自分を落としたわけではありません。ここから先はデータではなく推測です。

思いつくのは3つあります。

どれなのかは、求人票からも通知文からも分かりません。分かるのは「読んでも分からない」ということまでです。

この数字の限界

ひとつだけ決めているのは、条件を変えないことです。同じ条件で毎月10件ずつ数えます。

まとめ

第1回です。毎月同じ条件で10件ずつ数えて、数字が溜まったら書き直します。n=10で言えることは、ここまでです。